2010年02月12日

装飾の歴史とは

原始時代の装飾は、未知なるものへの恐れに対しての御守りと、
集団としての帰属意識から生まれたもので、歯・皮膚の損傷・入墨・ボディペインティング等がある。
古代においても,人間は各々の信仰や生活に基づいて必ず装身具を作り用いた。
装飾は身分差を示すものではなく、最も人間の本質に根ざしたもの、
本性から生み出されたものであったのである。
中世になると宝飾業が成立し、富と権力の象徴を第一の目的とする〃宝飾の時代〃が始まる。
持参金や借金の担保としても使われ、ユダヤ人金融業者と深いつながりを持つようになっていった。
ルネサンスの初期においてダイヤの価値は、ルビーやエメラルドの八分の一であったが、
カッティング技術の登場により、乳白色の石が一転してその輝きの美しさから価値が上がっていった。
そして、18世紀初頭、宗教改革の影響でアントワープから
アムステルダムへ移住したユダヤ人の研磨職人が、
今日の57面体のブリリアンカットを考案するに至り、宝石の王座を勝ち得ることになる。
産業革命を経て、19世紀の欧州は、
高級な宝飾品を吸収できる顧客が豊かな広がりを持って存在するとともに、
中産階級が台頭し、宝飾品の多様化と大衆化が始まっていく時代でもあった。


Posted by 暴力団・ヤクザと芸能界の関係 at 11:23