2010年02月03日

人工ダイヤモンドの台頭か

人工ダイヤ製造会社、米アポロ・ダイヤモンドのブライアント・リナレス社長は、
南アフリカ共和国での生産やアンゴラでの探査を手掛ける英ペトラ・ダイヤモンズや、
英ファイアーストーン・ダイヤモンズはもちろん、
英豪系リオ・ティントや英アングロ・アメリカンなどの鉱山大手に対しても、
多少手心を加える時期に来ているかもしれないと考えている。

米ボストン生まれのリナレス氏によると、
アポロは自然界で石炭から生成されるのに1億年を要するダイヤモンドを
2週間で複製することができる。
同社による複製の成功は、近い将来、
世界の鉱山会社にとって年間25億ドル(約3000億円)の損失につながる可能性がある。

宝石業界を25年間にわたって分析している
英国在住アナリスト、デービッド・ハーグリーブス氏によると、
人工宝石の販売量は3年以内に10倍の100万カラットに拡大し、
1カラット当たりの価格は2500ドルになると予想される。
アポロ・ダイヤモンド(ボストン)とジェメシス(フロリダ州)が製造する宝石は非常に品質が高い。
このため、世界最大の宝飾品販売会社、デビアスによると、
同社は、これらの宝石の鑑定機の製造に2週間分の利益に相当する1700万ドルを投じた。

世界最大のダイヤモンド鉱山、オーストラリアのアーガイル鉱山を運営する
リオ・ティントのダイヤモンド部門のキース・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は
「若干神経質になっていることを認めなければ、
 鉱山会社はどこも愚かだということになるだろう」と語る。

英ニュー・シティー・インベストメントで約6億3700万ドルの天然資源関連株を運用する
アンドルー・ファーガソン氏は、運用資金の約5%をダイヤモンド採掘会社に投資する。
同氏は、人工宝石の普及は、資源会社の利益の減少や
利益率の低下につながる可能性があるとみている。


Posted by 暴力団・ヤクザと芸能界の関係 at 10:18